訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2006-08-23

組織の名称

20年前、「フォスター・プラン協会」を通じて、タイの子供を支援する「フォスター・ペアレント」になった。
のちに、「日本民際交流センター」を通じて、「ダルニー奨学金」のドナーになった。
この2団体については、現在も継続して支援していて、思い入れも深いのだが、実はタイなど現地ではこの名称が通じなかったりするのである。
団体や活動が「知られていない」のではない。
関係者自身が、この名称を知らないのだ。

「フォスター・プラン」は、かつて国際里親制度などと紹介されていたが、誤解を避けるため、里親を意味する「フォスター」を取り去り、「プラン」もしくは「プラン・インターナショナル」と名称を変えた。
日本事務局も最近それに合わせ、「プラン・ジャパン」と名乗るようになったが、組織の名称としては、まだしばらくは「日本フォスター・プラン協会」のままでいくそうだ。
ちなみにタイでは「プラン・インターナショナル・タイランド」となる。
あわせて「フォスター・ペアレント」は「スポンサー」という言い方に変更された。
したがって、現地事務所に到着して、「日本のフォスター・ペアレントです」と名乗っても、「それ何ですか?」と言われかねないのだ。
「だからフォスター・プランのぉ、、、」なんて言っても同じくダメである。
「プラン・ジャパンのスポンサーです」と名乗るのが正解。
もっとも、古株のスタッフなら分かってもらえるとは思うのだけど。

「日本民際交流センター」のほうも難儀である。
最初の奨学生の名にちなんだ「ダルニー奨学金」という名称で日本では知られているが、現地の窓口は「EDF」という。
「The Education for Development Foundation」ということらしい。
奨学生の学校を訪ね、「ダルニー奨学生のドナーです」と言っても、たぶん分かってもらえない。
「いや、日本のミンサイのね、」って言ってもダメ。
先方の勘が鋭くて「ひょっとして、EDFのスポンサーですか?」なんて聞かれたところで、今度はこちらが「EDF」を知らなかったりするので、「いや、それとは違います」なんて言っちゃったりして、ますます混乱。

いずれの場合も、それなりに理由のあることだし、実際にはそれほど困る問題ではないのである。
ただ、現地を訪問したスポンサーなりドナーの方が、現地事務所や学校で自己紹介するや、「ハァ?」なんて言われてしまうと慌ててしまうであろう。

初めて訪問を計画する人は、とりあえず関連用語をキチンと確認しておくことをお勧めする。