訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-07-10

二日目・孫娘ご対面

次女の家の前に車を乗りつけると母親が出てきた。
娘は夜勤明けで寝たところだと言うので、
「いい、いい。そっちは寝かせてやっといて。それよりニパダはどこにいるの?」
「学校に行ってる」「えっ?」

2歳で学校っていうからびっくりしたけど、要するに託児所のようなものらしい。
一緒に迎えに行ったら、村はずれの家に何人かの子供たちをまとめて預かっているだけのものだった。
昨年、すっかりなついて、別れるときには大泣きしたニパダだが、当然憶えていようはずもない。
まっ、怯えなけりゃ上等だろう。
家に向かう祖母の後をチョコチョコついていくニパダに、僕が恐る恐る手を差し出すと、しっかり握りかえしてニコッと笑う。
(えーっ、ひょっとして憶えてんの?? それとも、おまえ誰に対してもそんなんか?)

家では雑誌の付録を一緒に作って遊ぶ。
今回は講談社の「おともだち」5月号。
組み立てレジスターで、バーコードリーダーを商品に当てるとピッと音がするのである。
ほかにもクレヨンや100枚シール、あいうえおポスターなど盛りだくさん。
目が合うと必ず微笑んでくるのが、なんとも可愛い。

昼をだいぶまわってから次女が起きてきたので、一緒に町に新しくできたショッピングセンターへ行って食事をした。
服やサンダル、ボール、ミルクなどを買って帰って、いよいよサヨナラである。
「もう帰るね」と告げると、今年もニパダは泣きだした。
ああ、もう、後ろ髪が全部抜けちゃうよー。
次女が何とかなだめて、ようやくバイバイをしてくれたので、やっと安心して車を出せた。

*今になって思うと、泣いているときの写真が欲しかったなぁ。