訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2008-07-11

次女の消息(1日目)

次女についてはニパダと遊びながら、母親や近所の人から、少しずつ情報を聞きだすことができた。
クルンテープ(バンコク)に行ったと言っているものの、実際にはサムットプラカーン県なのだそうだ。
これは東京、東京と言ってるが、実は千葉、といった関係で、成田と同じく、タイの新国際空港もバンコクではなく、このサムットプラカーンにある。
ということは、帰国の直前に訪ねることも思ったより簡単では?
それどころか、地図を広げて住所を確認しながら絞り込んでいくと、まさに新空港のすぐ裏手に住んでいるようなのである。
これはもう、帰国までに次女に会って、ひと言説教しないわけにはいかない。

昨年写したデジカメ画像をノートパソコンでニパダに見せていると、母親の写っているコマを見て、小さな声で「メー・ノック(ノックおかあさん)」とつぶやき、そのままいつまでもじっと画面を見つめているのである。
カメラ目線の母親の笑顔を凝視しながら、頭の中では何かを一生懸命考えている。
なぜ会えないのか、いつ帰ってくるのか、といったことを思っているのであろう。
おそらく、祖母にも何度も尋ね、しかし決して納得はできていないはずだ。
だから、母親のことを思い出すたびに、わからないなりに必死に考えているのだと思う。
こんな小さな子を置いて出稼ぎなんて、とんでもないことである。
もとより父親がいないわけであるから、せめて母親は一緒にいるべきである。
どうあっても、この子の思いを次女に伝え、早急にランプーンへ帰るよう説得しなければならない。
返事しだいでは本気でお仕置きする必要がある。