訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2010-07-18

手紙

長女のいるシーサケートから、ロイエット、サコンナコン、ノンカイ、ウドンと経由して、3日目に彼女の息子のいるコンケーンまで行くことになっている。
僕が届けてやるから、子供に何か買ってやりなさいと、金を少し渡して、近くのショッピングセンター・ロータスに出かけた。
いろいろ悩んだ末、サッカーボールとドラゴンボールのリュック、長期保存の可能な紙パックのミルクを買う。
「あの子はこれが好きだから」と飲み物の好みまで考えてしまうのは、やはり母親だからか。
家に帰ると、奥の部屋から大きな箱を持ってきた。
中には男の子用のサンダルや服が入っている。
近所の知り合いからのお下がりなのかもしれない。
これらは自分が帰省するときに持って帰るつもりだったのだろうから、本当は自分の手で渡したかっただろうに、その役を取り上げてしまうということに、ちょっと申し訳ない気持ちも湧いた。
とはいっても育ち盛りの男の子、タイミングを逸してサイズが合わなくなっては本末転倒である。
そこで、僕が口頭で伝えるだけではなく、ちゃんと母親からの届け物であることをよくわからせるために、手紙を書いて付けたらどうかと言ってみた。
もともと筆まめな子なので、二つ返事で息子宛ての手紙をあっという間に書き上げた。

後日、実家で荷物を届けたとき、長女の息子はボールやリュックにも喜んでいたが、箱から出てきた手紙を祖母に読んで聞かせているときの表情が一番嬉しそうだった。