訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2010-05-01

訪問中止

プランからメールが届いた。
今回のコミュニティ訪問はできないとのこと。
理由は、チャイルドである七女が中学を卒業し、バンコクで働くことになったから。
一時帰省していたものの、プランのスタッフが訪ねていった前日に、再びバンコクへ帰ったんだそうな。
18歳にはなっていないので、半年間ようすを見た後、戻る可能性が無いことを確かめた上で「登録終了」になるらしい。
スタッフの立ち会えないバンコクでの面会は禁止である旨も書き添えられている。

てっきり地元の高校へは行ってくれると思っていたので油断した。
中卒で上京することは、地元の人間が思っているより100倍危険なのである。
学校の先生と一緒に説得して、思いとどまらせたのは四女だった。
長女と次女は18歳で上京したが、プランのスタッフが「夜の仕事」に就かないかを非常に心配していた。
田舎には仕事がないが、都会にはある。
賃金の格差も大きい。
いずれにせよ、多くの人が地方から都市へ出て行かなければならないのであるが、そこに「都会への憧れ」があるからやっかいなのである。
本人は上昇志向のつもりかもしれないが、世の中そんなに甘くない。
できればさっさと挫折して、実家に逃げ帰ってもらいたいくらいだ。
都会へ出るのは、もう少し分別をつけてからでも遅くないと思うのだが。
そういえば、七女の卒業した小学校へは毎年訪ねていってたけど、中学へは行ったことが無かった。
中学の先生から話を聞く機会を持たなかったことが悔やまれる。