訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2008-07-12

ドイ・インタノン(1日目)

次女の家で午後1時過ぎまで過ごした後、タイ国の最高峰インタノン山に向けて出発した。
ここまでに60キロほど走ってきているが、インタノン山はさらに90キロ先である。
おもしろいのは、ランプーン県を抱え込むようにチェンマイ県があるため、インタノン山へ向かうと再びチェンマイ県に入ってしまうことだ。
タイの最高峰といっても標高2565メートルということで、ほぼ山頂まで車で楽に登れる。
予定では、このインタノン山で年末に開所予定の国立天文台を見学し、麓に適当に宿を取り、翌日チェンマイ市街に戻るつもりであった。
GPSと事前に用意した詳細な道路地図のおかげで、ほとんど迷うことも無くインタノン山に到着した。
周辺は国立公園になっているため、入山料が必要で、430バーツ(1300円ほど)も取られてしまった。
おそらくタイ人用チケットが別にあるはずなのだが、一人きりではタイ人のふりもできない。
ほとんど迷わなかったので2時間ほどで山頂に到着したのだが、そこには軍のレーダーサイトとしょぼい案内所があるだけ。
下界を見下ろすポイントがいくつかあるようだが、霧が濃くて、景色を楽しむなんて到底できない。
肝心の天文台であるが、案内所で尋ねると、そこにあるだろ、と指差す。
確かに小さな天文ドームが敷地内にあるのだが、それはおそらく調査用のモニター天文台である。
そばの柱に気象センサーも設置してあるので、ここで観測環境を調べていることには間違いない。
「そうじゃなくって、もっと大きいのができてるんだろ?」
「いや、天文台はそれだよ」
ひょっとして、工事はまだ手つかずなのか? それとも、どこか途中の枝道の先なのだろうか?
いずれにしても、こいつからはもう情報は得られない。
本当はチェンマイ大学に先に寄って確認してから来るべきだったのだが、孫娘に早く会いたい一念で後回しにしてしまったのだ。
ま、いいか、もともと二の次、三の次の目的であって、どうしても見たかったわけじゃなし、無いものはしょうがない。
というわけで、ここはもう、麓での宿泊もやめちゃって、さっさとランプーンまで引き返すことに決定。
っていうのも、やっぱりニパダと遊んで過ごすのが一番楽しいからなんだけどね。