訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2010-08-07

大学

シーサケートからサコンナコンへ向かう途中、ロイエットの友人を訪ねることにした。
友人といっても、数年前からチャットをするだけの知り合いで、タイへ行くたびに訪ねて来いと誘われていたものの、ずっとすっぽかしてきたのだった。
ところが、昨年、サコンナコンまでの最短コースを新しく開拓したところ、まさにそのコースが彼女の通う高校の前を通り抜けるということを発見。
昨年は、連絡が間に合わず、その学校を横目に見ながらロイエットを走り抜けたのだった。
毎年、帰国後に、立ち寄らなかったことを責められていて、その都度、来年は行くからと言い訳してきていたので、今年こそは顔を見せないわけにはいかない。
ただ、今年は彼女が大学に進学しているので、その高校で会うことはできない。
で、出国前にチャットで確認したところ、高校のように学校のすぐ前を通るというわけにはいかないが、ちょっと回り道をするだけで大学に立ち寄ることができそうだとわかった。

シーサケートのホテルを未明に出発し、日の出を見ながら北上、ラチャパット大学の構内に入ったのは、一番早く登校してくるグループと同時くらいだった。
ここはもともと教員養成大学だったものが総合大学になったのだそうで、真円の人工池をかこむようにきれいな建物が並び、グラウンドや体育館に気づかなければ、閑静な田舎に建つ高級ホテルかと思ってしまいそうである。

さっそく警備員をつかまえて携帯電話を渡し、彼女と話をしてもらう。
この場所で待ってればいいからということで、車を木陰に寄せ、シートを倒して少し休憩。
暫くウトウトしていると、歩いてきた一人の女学生が声をかけてきた。
髪をきちっと後にまとめて、タイの大学の制服である白いブラウスに黒いスカート。
ネットに公開しているカジュアルな服装の写真より3割くらい賢そうに見えるが、ラチャパットに入るくらいの成績ではあるわけだから、まんざら水増しというわけでもないのだろう。
話し方や態度もちゃんとしていて、好感が持てる。
これが、ネット上ではいつも絵文字とスラングでタメグチな彼女と本当に同一人物なのか?
ともあれ、登校中であるわけだから、引き止めて長話をするわけにもいかない。
とりあえず日本で買ってきたファッション雑誌をお土産に渡し、これからもタイ語の先生をよろしくとお願いして別れた。