訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2006-11-11

マイ・ネーム・イズ・日本人

日本人にとって、タイ人の名前は発音しにくいし、覚えにくい。
ボクシングの国際試合などでもアナウンサー泣かせの最右翼だろう。

タイ人の名前には、表記にも発音にも独特のルールがあり、一方でローマ字表記には揺らぎが大きい。
そのため、タイ人にローマ字表記の名前を書かせると、そのつど綴りが違ったりする。

次女の名前はタイ人としてはわかりやすいほうであるが、ローマ字表記だと
「Napharat」となる。
最初にプロフィールが届いたとき、どう読むのかわからなかった。
日本人の感覚でかな書きすれば、「ナファラット」とでもなるところだろう。

が、「pha」は「pa」と同じで「パ」なのである。
「パ」が2種類あって「h」で書き分けるわけ。
さらに語尾の子音はほとんど音としては聞き取れない。
で、もっとも近いかな書きをすると「ナパラ」となる。

短い名前でさえこんな調子だから、長い名前や苗字となったらどうしようもない。
しかもニックネームが主流で、相手の苗字で呼びかけることがほとんどないことから、何年も付き合ってるのに、苗字を発音できない友人がいたりする。

実は、程度こそ違えど、逆もまたあり。
訪問初期にわかったことだが、近所の人たちはもちろん、ファミリーの中でさえ、僕のことを「日本人」と言っている。
僕の名前の正しい発音が覚えられないらしい。
「日本人に何を食べさせる?」「日本人はどこに泊まってる?」といった調子。
タイ語だと「コン・イープン」である。

で、こちらもそれに合わせてしまう。
しばらくは電話をかけたときなど、「もしもし、こちらはコン・イープン」とやる。
それで先方からは「おーっ、こんにちは! お元気ですか?」と返ってくる。
あちらには日本人の知り合いなんて他にいないから、これで全然問題ないわけである。