訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2006-10-06

シートベルトを締めましょう

タイは日本と同じように車は左側通行。
レンタカーを借りても違和感無く走ることができるが、大きく異なる点もあるので、十分な注意は必要である。

タイでは、まず、二輪に甘い。
ナンバープレートが付いていないバイクにノーヘルで3人乗り、4人乗りして道路の右側を逆走している。
これが暴走族なんかではなく、よく見かける家族でお出かけのシーンなのである。

また、大量輸送にも甘い。
トラックの荷台にあふれるほどの人間が乗っているのも当たり前、走行中の通学バスの屋根の上を生徒が歩いていたりもする。

そもそも車検制度がないので、ライトが切れていようが、メーターが動くまいが、ドアが無かろうが、平気で走らせている。

こんな国なのに、なぜか乗用車のシートベルト着用にだけは、妙にうるさいのである。
実は、シートベルト未着用ということで、捕まったことがある。
その場で少額の罰金だか賄賂だかを払っておしまいなのだが、なぜ、シートベルトだけこうもうるさく取り締まるのか、不思議でしょうがない。
事故が起きたら、荷台の人間の方が危ないだろうに。

日本人をターゲットにしたニセ警官だろう、なんてことを掲示板で見たりもするが、実際、シートベルトの検問だけは多いのである。
当然警官はホンモノ。もっとも、渡した金がちゃんと国庫に入っているかどうかは保証の限りではないが。

もちろん、ちゃんとベルトを締めて走ればよいことなのだが、そうはいかない事情もあるのだ。
実は、借りた車のベルトが壊れていて、引き出したベルトを固定できなかったのである。
ベルトが壊れているから、なんて言い訳は弱みを増やしてしまうだけ。ここは、さっさと金を払ってしまうに限る。

で、引き出したベルトの金具をさりげなく助手席の者に掴ませて、ベルトを締めているフリをしてその場を離れていくのであった。