訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2006-09-24

おすすめお土産(その1)

タイの子供たちを訪問する際、もっとも悩むのがお土産をどうするかということ。
日本らしい小物をと思っても、今やほとんどの玩具や生活雑貨はメイドイン東アジア、メイドイン東南アジアである。
唯一日本が世界に誇るアイテムとして携帯ゲーム機があるのだが、どんなに相手が喜ぶと分かっていても、これはご法度。
高価すぎるプレゼントはコミュニティの和を乱すとされているからだ。

で、登場するのが日本の子供向け雑誌である。
絵本をプレゼントというのは多くの方が実行されていると思う。
でも、何といっても日本の伝統文化「特別付録」に勝るものはない。

小学生の男の子には「テレビマガジン」か「てれびくん」、女の子には「りぼん」「なかよし」「ちゃお」。
もっと小さい子には「めばえ」「おともだち」などなど。
これらの雑誌はシール、ポスター、銀はがしといった小物から特大組立付録まで満載で、値段も450円前後と超お買い得なのである。
訪問予定が決まったら、数か月書店で吟味し、それぞれの子供に合った雑誌を見つけるのがなによりの楽しみだ。
最近はDVDが付録についたりすることもあるが、そんなのはパス。
お気に入りは仮面ライダーやウルトラマンの「なりきりセット」とよばれるもので、お面からスーツ、剣やガンの武器までそろっている。
多いときには1誌に3種類くらいのお面がつくので、近所の友達と分け合ったりもできる。
女の子向けの付録では、プチアクセサリーや組立小物入れ、鉛筆立てなどが選択のポイントになる。

まんが本誌の方であるが、もちろん日本語は読めないものの、反対からページを開くこととか、文字が縦書きであることなどが面白いらしい。
1年前に渡した「りぼん」が、どれほど繰り返し読まれたのであろうか、ページの四隅は擦り切れ、本自体は丸く膨らむほどになっているのを見たことがある。
読んでしまえばそれっきりだが、読めないからこそ、いつまでも飽きずに眺めていられるのかもしれない。

また、中学生の女の子向けには日本の芸能情報も満載のジュニア向けファッション雑誌がある。
こちらもプチアクセサリーとか、ビニールバッグがついていて、ちゃんと付録文化が継承されている。
「今年から『りぼん』より『ピチレモン』かな」といった感じで、子供たちの成長を実感したりもするのである。