訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-12-23

鉄道デビュー(その2)

おばさんが車掌に事情を説明してくれたらしい。
「次の駅で降ろしてあげるから、私が迎えに来るまでここにいなさい」
その車掌Aはそう言ったとおり、次の駅に着くころに再びやってきて、ホームまで一緒に降りてくれた。
そして、そこにいた駅員Bにこう告げた。
「この日本人は乗り間違えたらしいので、次の列車でコラートまで送り返してやってくれ」
それを聞いた駅員Bは、これまた「列車が来たら教えてあげるから、この場所でじっと待っていなさい」
もはや迷子の子供扱いである。

そしてやってきた列車に乗せてくれるとき、今度は駅員Bがその列車の車掌Cに告げた。
「この日本人は列車を乗り間違えたので、コラートで乗り換えさせてやってくれ」
この車掌Cは自分の席の近くに連れて行ってくれ、コラートまで戻ると、またまた当然のように、コラートの駅員Dに言った。
「この日本人は乗り間違えていたので、次のコンケーン行きに乗せてやってくれ」
放っておくと同じ間違いを繰り返すとでも思ったのであろうか、ほとんど連行されるようにして、コンケーン行きの列車に乗せられたのであった。
まるでリレーのバトンになったような気分である。
もう鉄道旅行はコリゴリだと、そのときは思ったものである。