訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2008-01-27

カラシン先生のこと(1)

三女の学校を初めて訪ねたとき、相手をしてくれたのがカラシン先生だった。
英語の先生ということで対応してくれたのだと思うが、こちらの英語がさっぱりなので苦労されたと思う。
翌年紹介された長男も偶然に同じ学校だったこともあり、同校には毎年立ち寄ることになる。
さらに、四女の学校もそこから数キロしか離れていなかったことで、四女を訪問する時にもカラシン先生は同行してくれた。
よく昼食に誘ってくれて、子供たちが世話になっているからと、食事代をいつも払ってくれていた。
四女が進路で悩んでいたとき、一緒に家庭訪問して、地元での進学を勧めてくれたのもカラシン先生だった。
自宅に招いてくれたり、公園のイベントに連れて行ってくれたり、同じ年の娘がいるということもあって、とても親身に面倒をみてもらった。

2004年の訪タイ時には、週末だったため、学校へ行かずに直接先生の自宅に立ち寄った。
先生はちょっと体調が悪いので休んでいたとのことだったが、このあと子供たちを訪ね歩くのに同行すると言ってくれた。
ありがたい申し出であったが、せっかくの週末なので、しっかり休んで元気になってくださいと、同行を断って家を出た。
「明日の日曜日はモデル授業をすることになっていて、偉い人も大勢見に来るから、その準備にも追われているの。それでは申し訳ないけど、今日はごめんなさい。そのかわり、今、この家を改築しているので、来年はうちに泊まってちょうだい」

このときは風邪をひいてるくらいにしか思っていなかったのだが、先生が亡くなったと知らされたのは、それからわずか一月半後のことだった。