訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2006-12-17

タイの離婚率

最近は日本でも離婚率が上昇しているが、タイの離婚率は日本の半分以下で、世界的にも離婚の少ない国といえる。

ところがである。

ウチの長女は離婚している。
ウチの次女も離婚している。
そういえば、次女の母親も離婚していた。
三女の母親は失踪。
四女の母親は確か死別だったと思うが、とにかく片親ってのがやたらと多い。
っていうより、両親揃ってる家庭の方が少ないぞ。
本当にタイは離婚率が低いのか???

実はここに統計のトリックがある。
タイでは日本ほど戸籍が重要視されていない。
男女がくっつく場合、必ずしも入籍をおこなわないのである。
言ってみれば「同棲」。
で、それがいつまでも続く。
仮に別れることになっても、戸籍にキズはつかないのである。

ちなみに、次女の場合、結婚を前提として付き合っていた男が田舎に住むことを拒否したため、別れることになってしまった。
すでに妊娠していて、そのまま出産、実家に戻ってシングルマザーの道を選んだ。
これとて、「破談」ではあるが「離婚」ではないのだ。

長女と三女の場合は、一応ささやかながら結婚式を行っているのだが、これも実際に入籍したかどうかは定かではない。
その長女も子連れで「離婚した」と言ってはいるが、こういったわけで、統計に入っているかどうか怪しいものなのである。

かくして、敬虔な仏教国タイでは離婚率は極端に小さいという、国連の調査努力が水泡に帰すような結果が出てしまうのである。