訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2009-09-01

スシ食いねェ!

次女と空港で食事をしたとき。
「何食べたい?」なんて聞きながらも、自分の入りたい店にさりげなく誘導。
待ち合わせ前に目をつけていた、ショーケースにケーキが並ぶ店である。
自分一人では注文しにくいものも、女の子がいれば、そちらに合わせたように見えるはず。
というわけで、さっそくケーキとアイスクリームを堂々と頼む。
「ほかに、もっと食べたいものがあったら、なんでも注文しなさい」
年に一度の逢瀬なので、たらふく食わせて帰したいという思いと、自分がケーキを食べたいことのダシに使ったという後ろめたさから、次女にメニューを渡して追加を促した。
次女がなにやら頼んでから、しばらくして運ばれてきたのは、なんと握り寿司のセット。
「こんなの食べるの?」
「だって、おいしいですよ」

最近はちょっとした町ならどこにでも寿司屋はあるし、小ぶりな握りを並べた屋台も見かける。
今、寿司はハンバーガーやピザに負けないくらい、タイに定着しているのである。
もとより、タイは新鮮な魚介類の産地であるし、値段も手頃である。
それにしても気になるのは、握りがいくつか並んでいる横にある、大きなワサビの山。
ひょっとすると寿司1個に匹敵する大きさである。
世界一辛いといわれるタイ料理も、香辛料はおもに唐辛子。
どうやら、ワサビのツーンが苦手なタイ人も多いようなのである。
ワサビが大丈夫な人は、その山から取り崩したワサビを好みの量だけあとづけして食べるらしい。
きっと、好きな人は半端でない量をつけるんじゃなかろうか。

次女はというと、このワサビにはまったく手をつけなかった。
口に入れる真似をしておどかすと、顔をしかめてイヤイヤをする。
寿司が好物だと言ってはみても、なんの、まだまだ半人前のビギナーである。