訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2009-09-20

タクシー・ドライバー

空港で面会した次女を送ろうとしたときのこと。
タクシー乗り場へ行こうとしたのだが、うっかり階を間違えてしまった。
車寄せはあるものの、ここは正規のタクシー乗り場ではない。
すぐに気がついたのだが後の祭りで、タクシーの呼び込みが、ニコニコ顔で近づいてくる。
おそらく空港まで客を送ってきた無認可のタクシーが帰りの客を拾おうとしているのだろう。
車はすぐそこにあるわけで、本来のタクシー乗り場で順番待ちをするより、楽だし早い。
裏ワザとして意図的にこちらを使うタイ人もいると聞いている。
というわけで、ダメモトで料金を聞いてみた。
どうしてダメモトかというと、この手の運転手は十中八九、ボッタクリなのである。
案の定、バカヤローな値段を言ってきたので、思わずふき出してしまった。
もちろん交渉の余地はあるが、半値に負けさせたとしても、まだまだ法外なのだから話にならない。

個人的にはバンコクでタクシーを走らせている人たちには好意を持っているし、まじめに頑張っている運転手も多いということを知っている。
だから、ここで良心的な料金を示すか、メーターを使うと言えば、十分なチップをつけて次女を乗せてやるつもりだったのだ。
欲をだしすぎて、いい客を逃がしちゃったわけだ。

引き返してエスカレーターに乗ったところで次女が耳打ちしてきた。
「あの値段だと、ランプーンまで行けちゃうよね」
ランプーンは彼女の実家で、空港からだと670キロある。
「いやいや、日本までだって行けそうだったよ」
あの運転手が、次からは多少とも値引きして声をかけるくらいに学習能力があればいいのだが。