訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2009-12-25

サンタが道にやってくる

タイ人はクリスマスが大好きである。
自他共に認める仏教国であるにもかかわらず、年末にはあちこちにサンタクロースが出没する。
象までが赤い服に白髭をつけられて町を行く。
当然、デパートなど、いたるところでサンタに出くわすのであるが、常夏の国であるから本来のサンタクロースの衣装ではなんとも暑苦しい。
で、腕やら脚やら出してしまうものだから、圧倒的に若い女性のサンタが多くなる。
だいたいこんな感じ。

国道を車で走っていて、片道4車線か5車線の広い交差点で信号待ちになったことがある。
そこへ横断歩道を渡ってきたのが、7,8人の女性サンタ集団。
そのまま渡りきるかと思いきや、全員がいっせいに信号待ちの車のほうへ向き、ラインダンスを始めたのである。
大きな交差点だから待ち時間も長い。
なにやらポスターらしきものを運転手たちに見せながら、お得意の笑顔を振りまきつつ元気に踊っている。
やがて信号が替わりそうになると、一礼して横断歩道を駆け足で渡りきって行った。
日本なら警官が飛んできそうな宣伝である。
炎天下の路上ダンスは大変な重労働だろうし、それを楽しそうに演じる根性は見上げたものだと思う。
ただ、先頭車両の運転手としては、直接自分に向けられたパフォーマンスに驚いてしまって、逆に目を合わせることができない。
やたら時間が長く感じられて、通り過ぎてくれたときにはホッとしたものである。
もちろん、何を宣伝していたのかなど、まったくわからなかった。