訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2010-01-09

結婚するって本当ですか

一週間後にタイで日食が見られるということで、連絡がつく知人に知らせている。
日本では危険だということになっている観察方法がタイではまだ一般的だから、注意を喚起するという意味もある。

モーはネットで知り合った女子高生で、頻繁にチャットする仲が2年ほど続いている。
もっぱら先方から話しかけてくるのだが、こちらはタイ語の勉強に大変役に立っているので、それに付き合うことはやぶさかではない、といった関係である。
最初から、こちらには彼女と一つ違いの娘がいることまで伝えてあるわけで、日本の女の子なら父親にも等しいオヤジは積極的に話をする相手ではないと思うのだが、それ以外はいたって普通の18歳である。

「タイで日食があるのは知っているよね?」
「知らない」
「えー、来週の金曜日だけど」
「来週の金曜なら、私は結婚式だよ」
「へー、誰の結婚式?」
「モー」
「君の?」
「そう」
「結婚するの!?」
「うん」
「ビックリした! 、本当に?」
「私もこんなに早く結婚するとは思ってなかった。でもそうなっちゃった」
「相手はどんな人?」
「日本の企業に務めている27歳で、お酒もタバコもやらない人」
「それはいい。おめでとう、僕も嬉しいよ」
「ありがとう、ヒロ。ヒロはモーの大事な友達だよ」

友達、、って言われても、実際のところは娘の嫁入りに無理やり平静を装っている父親の心境である。
日食の件は、結婚式当日に太陽が欠けるという、吉兆とは到底言えない現象だけに、それ以上触れることもできず。
それにしても、卒業目前に結婚とは、ひょっとして、できちゃった婚か?
残りの学校はどうするんだろう? 卒業式は?
別にそのことに大きな意味があるわけではないが、やはりきちんと卒業してほしいって思うのも親の目線で見てしまうからか。