訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-07-20

四日目・日本のドラマ

エリー宅では三匹の犬が出迎えてくれたが、本人は松葉杖でやっと立っていて家から出てこれない。
骨折の理由を聞くと、家の階段でコケたからだと言う。
日本の狭くて急な階段じゃあるまいし、広くてしっかりした手摺のついたこの階段で、どうやったら転んだりするのだろう? 九十歳か、あんたは?

エリーはこれから三時間ほど大学に用事があるとのことで、しばらく家で待っていてくれと言われた。
どうやって行くのかと思ったら、間もなく学生二人が車で迎えに来て、両側から支えるようにして車に押し込んだ。
それを見送った後、居間に一人で留守番である。

このドラマは面白いから、と言われて渡されていたのはビデオCDの束。
タイトルのみ書かれたCD-Rなので、海賊版なのだろう。
プレーヤーに入れて見てみると、日本でまだ放送中のドラマである。
どうりで、「まだ6話までしかないけど」なんて言うはずだ。

日本は逆輸入によって高額な国内盤が売れなくなることを恐れ、海外でのCD,DVDの販売には消極的である。
そのため、タイでも正規版のドラマや映画のDVDは韓国製・台湾製が大きなシェアを占め、日本のものは少ない。
それでも日本のドラマファンは非常に多いので、この日本の製作側の姿勢が逆に海賊版を増やしているようにも思える。
販売価格を世界水準に合わせて海外にも販路を広げることが、海賊版撲滅の最大の方法だと、ソフト業界には早く気づいてほしいものである。

寝転がってテレビを見たり、パソコンで日本のサイトを覗いたりしているうちにエリーが帰ってきたので、両親を加えて四人で夕食を食べに行くことにした。
タイ人の食事は外食が基本なのである。