訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-07-21

四日目・やはりダウン、それは食べ過ぎのため

夕食に連れて行かれた店は最近タイでも増えている回転寿司。
各席にはそれぞれ電熱器に載った鍋があって寿司と一緒に肉や野菜も流れてくるという「寿司しゃぶ」の店である。
一応、ヘンなタイ料理と違って正体がわかるという安心感もあり、しっかり食べた。
ところが、日本の一般的な回転寿司と違って、使った皿はどんどん店員が片付けてしまうので、食べた量がわからない。
北部では食事を抜きがちだったので、それを取り戻すつもりもあった。

ところが、それがやはり間違いだった。
実際のところ身体の疲れはとれているわけでもなく、暑さや寝不足でガタガタになっているところへ急な過食である。
不規則な食事で胃も本調子ではなかったのだろう。
帰りの車中で突然気分が悪くなり、エリーの家に着くや、トイレに駆け込んで、食べたばかりの寿司を完全に戻してしまった。
胃の中は完全にカラッポである。
実は、去年も、一昨年も、コンケーンでは決まって吐いているのだ。
日本にいるときからの疲労がちょうど臨界値に達するタイミングらしい。
「毎年だね」ってからかわれてしまった。

息をするにも苦しいくらいの満腹状態から、胃液の最後の一滴まで一気に出し尽くしてしまい、壁に寄りかかりながらフラフラとトイレから出てきたときである。
家族そろって僕のほうに向かい、全員で「Happy birthday to you」を歌いだした。
(あ、僕の誕生日は明後日だ)
エリーが持っているのは大きなバースデーケーキ。
(そんなもの用意してんなら、寿司なんか食いに連れて行くなよ~)
もちろん、そのケーキが僕の口に入ることはなく、以後24時間、水以外のものは口にすることもできなかったのである。