ゲームセンター(5日目)
タオンゴイ地区最後の訪問は、昨年大学を中退した長男宅である。
しっかり働いていればいいけど、と思いながら家に着いたが、中から出てきたのが長男だとは、すぐには気づかなかった。
前髪を顔半分が隠れるまで伸ばしていて、まるで面長の鬼太郎なのである。
「なんだ、その頭は。散髪しろよ」
会って早々、小言から始まってしまったが、彼のこの一年も相当いろいろあったようである。
数年前には祖母らしき人がいたが、今は見当たらない。
確認はしなかったが、亡くなったと思われる。
母親と姉は今もバンコクで働いているそうだ。
そして、父親が暫く前に家を出て行ったという。
父親も出稼ぎに行ったのか、はたまた家出・失踪のたぐいなのかは尋ねることができなかった。
彼は今、この家で一人っきりで生活していると言ったからである。
家族それぞれに事情はあるだろうが、5年ほど前に建てたばかりの家で、家族が全然揃わない、一緒に生活していないというのは悲しすぎる。
仕事は何をしているのかと尋ねたら、ゲームセンターだと答える。
これには同行した先生とも顔を見合わせて苦笑いである。
ゲームが子供の日常にどれだけ悪影響かは、言うまでもないことであるから。
それではサコンナコンの街中のゲーム店で働いているのか、と思ったのであるが、これがとんでもない間違いだった。
長男に案内されて、家の中を通り抜けると、家の裏側の土間にゲーム機とテレビが2セット並べられていたのである。
なんと、こいつは、自宅でゲームセンターを経営していたのだ。
土曜日だったので、近所の子供が3人来ていて、プラスチックの椅子に座ってコントローラを構え、画面を食い入るように見つめている。
週末や放課後に、ゲーム機を買えない子供たちが小銭を握りしめて通ってくるのであろう。
どれだけ儲かるかも怪しいものであるが、客待ちの間は自分がゲーム三昧なんじゃなかろうか?
なんともヤクザな商売を始めたものである。
しっかり働いていればいいけど、と思いながら家に着いたが、中から出てきたのが長男だとは、すぐには気づかなかった。
前髪を顔半分が隠れるまで伸ばしていて、まるで面長の鬼太郎なのである。
「なんだ、その頭は。散髪しろよ」
会って早々、小言から始まってしまったが、彼のこの一年も相当いろいろあったようである。
数年前には祖母らしき人がいたが、今は見当たらない。
確認はしなかったが、亡くなったと思われる。
母親と姉は今もバンコクで働いているそうだ。
そして、父親が暫く前に家を出て行ったという。
父親も出稼ぎに行ったのか、はたまた家出・失踪のたぐいなのかは尋ねることができなかった。
彼は今、この家で一人っきりで生活していると言ったからである。
家族それぞれに事情はあるだろうが、5年ほど前に建てたばかりの家で、家族が全然揃わない、一緒に生活していないというのは悲しすぎる。
仕事は何をしているのかと尋ねたら、ゲームセンターだと答える。
これには同行した先生とも顔を見合わせて苦笑いである。
ゲームが子供の日常にどれだけ悪影響かは、言うまでもないことであるから。
それではサコンナコンの街中のゲーム店で働いているのか、と思ったのであるが、これがとんでもない間違いだった。
長男に案内されて、家の中を通り抜けると、家の裏側の土間にゲーム機とテレビが2セット並べられていたのである。
なんと、こいつは、自宅でゲームセンターを経営していたのだ。
土曜日だったので、近所の子供が3人来ていて、プラスチックの椅子に座ってコントローラを構え、画面を食い入るように見つめている。
週末や放課後に、ゲーム機を買えない子供たちが小銭を握りしめて通ってくるのであろう。
どれだけ儲かるかも怪しいものであるが、客待ちの間は自分がゲーム三昧なんじゃなかろうか?
なんともヤクザな商売を始めたものである。
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