訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2009-01-13

ランチで散財(7日目)

先導するプランの車は、コンケーン市街から東へかなり行ったところにある海鮮レストランへ入っていった。
池の周囲に屋根だけの席がある店だが、宴会にも使える、ちょっと高価な店と思われる。

スタッフのニラモンさんに、今後バンコクの事務所に移るのかと訊いてみたが、やはり家族がある者はそうもいかないようである。
スタッフの多くはここで失業とのことである。
プランの達成撤退は喜ばしいことであるが、現地事務所が一つ消えるごとに仕事を失う者もいるわけだ。
「今までのみなさんのお仕事に感謝して、ここの会計は僕が持ちましょう」
もとより食事代は払えるものが払うという考えのタイ人であるから、日本人スポンサーの提案に遠慮などするはずもない。
ところが、レストランでの十数人の食事となれば、さすがに物価の安いタイとはいっても想定外の金額になってしまった。
サコンナコンで追加の現金を引き出していなかったら、とんだ恥をかくところだった。

「明日は最後にみんなでノンカイまでドライブするんだけど、一緒に行かない?」
よもや明日も奢らせようって魂胆ではなかろうが、せっかくの旅行に言葉の不自由なものが加わっては連中も気楽に楽しめないだろうと思い、これはお断りすることにした。
「明日はゆっくり過ごすつもりなんです。実は明日が僕の誕生日なんですよ」
そう言うと、それなら今から誕生祝いにケーキを食べに行こうということになった。
荷物を運ぶ人たちを除いた6,7人が車2台でコンケーン市内のケーキ屋へ移動。
今度は奢ってくれるらしいので喜んでついて行った。