訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2011-10-05

失態(その1)

2010年度訪タイの最大のミスは、コンケーンからチェンマイへ向かう途中で起きた。
バンコクで飛行機を乗り換えることになっていて、コンケーン空港で2便分の搭乗券を受け取る。
預け荷物はバンコクで自動的にチェンマイ行きの飛行機に積み替えてもらえる。

バンコクのスワンナブーム空港は、かつてのドンムアン空港に比べて、とにかく長い距離を歩かされ。
それでも、もう何度も利用しているので、迷うこともなく2枚目の搭乗券に書かれてあるゲートに到着。
すでに多くの人が待合スペースの椅子を埋めていた。
どうやら日本からの便と接続しているらしく、大半が日本人である。
チェンマイは日本人好みの観光地なので、バンコク‐チェンマイ便が日本人だらけになるのはよくあること。
やがて搭乗時刻になり、離陸時刻も迫ってきたが、ゲートはまだ開かない。
飛行機の遅れにはいろいろな理由があるので、いちいちイラついてもしかたがない。
ただ黙って開門を待つだけである。
そうこうしていると、構内放送が日本人らしき乗客の名前を呼んでいるのが聞こえた。
チェックインしているのになぜか搭乗してこない乗客を急かせる、あの恥ずかしい放送である。
なんとなく、その名前が自分の名前に似ていたなあ、なんて思いながら、再び読んでいた文庫に目を戻す。
しかし何やら不安な気持ちがゆっくりと湧き上がり、読書に集中できない。
念のためにと周囲の人をかき分けてゲートのカウンターへ行ってみると、なんと! そこにはチェンマイではなくプーケットと書かれているではないか。
(何で? 何で? いつの間にプーケットのカウンターに変わった?)
周りの乗客は動いていない、ということは彼らは全員最初からプーケット行きの飛行機を待っていたのである。
つまり、チェンマイ行きはちゃんと定時に別のゲートから乗客を乗せていたということ。
さっきの間抜けな呼び出され日本人は、やっぱり自分のことだったのである!
とりあえずこのゲートのスタッフに確認してもらうと、チェンマイ便はたった今、飛び立ったところだと言われてしまった。
手元のチケットに書かれてあったゲート番号が間違っていたのだ。
預け荷物だけがキチンと飛行機を乗り継いで、肝心の持ち主のほうは置いてきぼりをくらってしまったのであった。
(続く)