訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2011-10-08

失態(その2)

乗るはずだった飛行機に置いていかれるという、最悪の失敗をしてしまった。
実は長年視力だけが自慢で、以前ならカウンターのプレートは遠くからでも読めたのである。
ちょうどこの旅のころから遠くが見にくくなっていたのだが、目から入力される情報量が低下していたことに迂闊にも気づいていなかった。
チェンマイ以上に外国人が向かうプーケット行きのゲートだったことも災いした。
タイ人比率の高い東北行きの便だったりすれば、待合スペースの雰囲気ですぐにわかったはずだ。

状況としては非常に困ったことになっているのであるが、実は内心、それほど焦ってはいなかった。
不幸中の幸いで、チェンマイ行きはタイの国内線で最も便数が多いのである。
それほど待つこともなく、次のチェンマイ便が出るはずだ。
カウンターのスタッフも、無線で簡単に連絡を取るや、「大丈夫ですから、安心してここで待っていてください」という。
そして、すぐさま次の便のチケットをその場でプリントしてくれて、その便のゲートまで案内してくれた。
もちろん、追加料金も無しである。
預け荷物についても連絡してくれるとのこと。
この日はチェンマイのホテルにチェックインするだけだったので、夕方の到着が1時間半遅れただけで済んだ。

そもそも搭乗券に印刷されていたゲート番号のほうが間違っていたのだから、空港で迷子になって乗りそびれるような連中とは違うぞ、なんて言い訳は通用しない。
確かに先方にも重大なミスがあったわけであるが、そもそも表示プレートの確認くらいはするべきだったのである。
タイトな旅程では時間こそが最も大切なのだから、人のせいにして済ませられるものではないのだ。
なにより、搭乗予定だった便の乗員乗客にまで多大な迷惑をかけたことになる。
確認する時間はあったのにそれを怠ったわけで、これは大いに反省。

そしてちょうど一年後、たまたま、まったく同じルートをたどることになった。
二度と同じミスをしないようにと自分に言い聞かせながら、受け取ったチケットを見て驚いた。
今度は乗り継ぎゲートの欄が空欄になっていたのである!
下手にゲート番号を書いておいて、万一変更になったりしたときに慌てさせるより、乗り換え空港に着いてから自分で探させれば、そもそも間違えようがないということか。
スワンナブーム空港では、掲示板の表示を確かめてからゲートに向かい、まずカウンターの表示と便名を確かめてから待ち合いのベンチに腰掛けた。
なるほど、これがミスを防ぐための対策としておこなわれていたのであれば、完璧な対応と言わざるを得ない。