訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2012-01-13

四女

腰痛のため訪ねていけないので、四女もホテルに来てもらうことにする。
せっかく高級ホテルに泊っているので、ホテル内の日本食レストランにでも連れていってやろうとの思惑。
次男グループとでは絶対いやだけど。

薬局勤めの四女の勤務は午後9時までなので、終わり次第ホテルに来ることになった。
バンコクの北のはずれにいるので、移動はちょっと不便だ。
車代は払ってやるからタクシーで来なさいと指示。
立っているのも辛かったが、時間より早くホテルの玄関に出て到着を待つ。
なぜ日本人だとわかるのか、ドアボーイがサッカーでの日本の活躍を教えてくれる。
乗りつけるタクシーを何台見送ったかもわからなくなったころ、ようやく四女が乗った車が着いた。
前回は彼女がバンコクに出てきて間もなかったが、それからちょうど1年が過ぎている。
どんなに変わっているか不安だったけれど、髪も染めずにいることにちょっと安心。

それじゃ晩ご飯食べながら、と思いきや、ホテル内のレストランは軒並み営業時間を過ぎていて閉まっている。
バーのたぐいはやっているらしかったが、娘を連れて行く気にはならない。
周囲の人間が彼女のことを誤解してみることが明らかだから。
で、仕方なく部屋に戻って、大きな机を挟んで筆談によるインタビュー開始である。
低賃金で長時間勤務、休みもほとんど無い職場環境であるが、薬局は常に客でごったがえすことは無いわけで、仕事そのものは過酷というわけではなさそう。
彼氏はできたかと尋ねたら、「私はきれいじゃないから」と否定する。
これは親の贔屓目を差し引いても謙遜が過ぎる。
ま、性格がおとなしい上、親戚の家に同居しているので、男連中も誘いにくいのだろう。
といっても、彼女ももうすぐ22歳。
次の1年間がもっとも心配なのがこの娘であることは変わりないのである。