訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2012-11-30

ツナミ

2011年の訪タイは特別だった。
震災から原発事故と続いた未曾有の被害が海外でも報道され続けていたから。
タイ人から日本はどうだったと聞かれたら答えようと思って用意したジョークがあった。
「いやもう、ツナミに流されちゃって大変。必死で泳いで泳いで、、、気が付いたらタイまで流れ着いちゃってたよ」
被災地のことを思うと顰蹙もののブラックなジョークだが、外国人に安心してもらうためにはあの大災害も笑い飛ばすしかないと考えてのことだった。
プーウィエンの友人宅の近くを通りかかったとき、時間が無かったため立ち寄ることを諦めて、子供たちの集落へ向かった。
学校の終業時刻に間に合わせたかったのである。
2件の面会を終えコンケーンへ帰る際に、ちょっと道を間違えてしまったため、再びその友人宅の前を通ることになったので、じゃあ、ちょっと寄ってみるか、と覗いたところ、僕を見た先方の驚くこと!
日本の震災報道を見て、僕の安否をかなり気にしてくれてたらしい。
彼の母親も飛び出してきて、僕の手を握って飛び跳ねながら喜んでくれた。
「いやあ、実はツナミに流さ、、、」
「死んだかと思ってたよぉ! 家はどう? 家族は無事? 連絡する手段もないし、テレビではすごい映像を何度も放送してたんだよ。どうしていいかわからなくてずっと心配してたんだから!」
こちらの言うことなんか何にも聞かないで、一方的にまくしたてるので、仕込んだジョークは最後まで言わせてもらえず空振り。
何度もお金を出し合って、募金もしてくれたのだという。
この気持ちがすごく嬉しい。
もし、今年に限って彼を訪ねなかったら、さらに一年、どれほど心配かけてしまったことか。
どうして通いなれた道を間違えてしまったか、わかったような気がした。

2 Comments:

  • At 1:35 午後, Blogger 風来 said…

    初めて投稿いたします。

    プランについて調べていたところ、こちらのブログにたどり着きました。

    心温まるエピソードとともに、プランについて知ることができました。

    これからも支援頑張ってください!

     
  • At 5:30 午後, Blogger daarok said…

    >風来さん
    コメント、ありがとうございます。
    プランの支援もすでに27年超、チャイルドも6人目になりました。
    もちろん、これからもずっと支援は続けていきます、頑張りはしませんが...。

     

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