訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-07-28

五日目・四女訪問

続いて四女の通うサコンナコンのカレッジに行く予定だったが、道中、彼女の実家の近くを通るので、ちょっと立ち寄って、もし母親がいれば挨拶して行こうと考えた。
四女は寮で生活しているので、何か持っていくものでもあればことづかることもできるし。

で、家についてみると、母親はいなかったのだが、当の四女が一人で寝ていた。
勝手に上がりこんで暫く寝顔を眺めていたが、すぐに飽きたので顔をつついて起こしてやった。
どうして学校に行っていないのか尋ねると、バイク事故で怪我をしたのだそうな。
外傷は肘と踝を擦った程度だが、腰を強打していて歩けないという。
友人のバイクの後ろに乗っていて、放り出されたらしい。

で、くどくどとバイクの危険性を説教しているところへ一人の男子学生がやって来た。
「誰だ、あれ?」
「フェンです」
「フェーン(恋人)だぁ!?」
「違います、フェンです」
「???」

何度も聞き直して、ようやく英語で「友達」と言ったのだとわかった。
friend の発音、[frend] が、タイ語特有の訛りによって、[r]と語尾の[d]が聞き取れず、[fen]となってしまったわけ。
それがタイ語の「恋人」[feen]に聞こえたということ。
やれやれである。

が、家の中に上がりこんできた彼、髪型もさっぱりしていて、着ている制服も清潔できちんとしている。
何より礼儀正しく、男前でスタイルも良しときた。
こんな男がそもそも何の用で女の子一人の家にやって来るんだ?
給食の食パンと宿題のプリントを持ってきた、、ってわけでもなさそうだし。
いちおう、念のために「父さん心のブラックリスト」に書きとめておくことにする。
娘に近づく男には碌なのがいない、ってのはここ数年で学んだ真実なのである。