訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-08-05

八日目・雑貨屋のお姉さんの不思議

朝、ウドンタニを出てからノンカイへ向かう。
国道2号は舗装もよく、気持ちよく走れる。
まもなく、地図上で左折の交差点があるはずのところへ来たが、それらしい道が見当たらない。
ちょうど小さな雑貨店を見つけたので、飲み物を買って道を尋ねてみた。
「すみません、この場所へ行きたいのですが・・・」

すると、お店のお姉さん、いきなり日本語で「日本人ですか?」ときた。
「えっ! 日本語が話せるんですか?」
「少しだけ」
タイで日本語を話せる人に会うことは珍しいことではない。
しかし、多くの場合、聞き取るのに大変な労力が必要だし、複雑な会話はまずできない。
ましてここは田舎の雑貨屋である。
ところが、このお姉さんの日本語は立派なものである。
「この道を3キロ行くと赤いきれいな家があります。その手前を左に曲がって線路を越えて、7キロほど行ったところです。タイ語でメモを書いておきますから、わからなくなったらこれを人に見せてください」
まるで、日本人から道を教わっているような錯覚に陥ってしまった。
しかも、実際に走ってみると、その3キロ、7キロが測ったようにピッタリなのである。
さらに、学校へ入っていく最後の道がわかりにくいところにあったのだが、それも書いてもらったメモを人に見せることで、あっさりクリア。
あっという間に着いてしまった。

それにしても、こんな場所で日本語を使う機会なんて、そうそうあるものではないだろう。
それなのに、何であれほど日本語が流暢なんだ?
日本に住んでいたんだろうか?
なぜ、それを活かした仕事に就かないのだろう?
疑問が次々と湧いてくる。
しかし、一番のアメージングは、またまたそんな出会いが「僕」の身に起きたってこと。
タイで初めての場所へ向かうときは、いつも引っ張っていかれるようにして、そこにたどり着く。
導かれてるんだね、やっぱり。