訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-08-09

八日目・校内巡回

初めての学校では、よく学内の見学をさせてもらう。
先生たちも外国人を案内することは面白いらしく、全教室をもれなく見せてくれることも珍しくない。
今回も、幼稚園クラスから中学生クラスまで見てまわった。

各教室では先生の合図で全員が合掌して挨拶をしてくれる。
で、こちらもカタコトのタイ語で挨拶することになる。

「僕は日本から来ました。日本って知っていますか? この中に日本へ行ってみたい人はいますか?」
どのクラスにもひょうきん者が何人か必ずいるわけで、「ハイ、ハイ!」と手を挙げる子がいる。
すかさず、そのうちの一人を教室の前まで引っ張り出して、「じゃあ、彼は今から日本に連れて行くので、皆さんとお別れです。さあ、みんなにさよならを言いなさい」って言ってやる。
急に「いやだー!」と言い出すところを羽交い絞めにして教室から無理やり廊下へ連れ去ろうとする。
ここでクラスは大爆笑となるわけ。
礼儀正しく微笑む子供たちもかわいいが、ふざけて大笑いしてくれたほうが打ち解けた気がするのである。

ところが、案内の先生には生徒たち以上に受けたようで、次の教室へ移動してからのこと、
「おーい、みんな聞け。この人は日本から来たんだ。この中に日本へ行きたい者いるか? よし、お前、今から日本へ連れて行ってもらえ」
って、先生? それ僕のネタなんですけど...。