訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2007-08-14

八日目・ナット照れる

学校に着くとナットはすぐに見つかった。
同じ一年生が何人もわらわらと寄ってくる。
予定より遅れたために放課後になっていたらしい。
カメラを向けると、それぞれとっておきのポーズをとる。
最近の男の子の流行は親指と人差し指をL字にして顎にあてること。
ほかの教室や運動場からも子供たちが集まってきて、大騒ぎである。

ところが、肝心のナット一人だけが不機嫌な顔をしているのだ。
そして、あろうことか、いきなり近くの友達に蹴りを入れてしまった。
「こらっ!」
思わず日本語で叱ってしまった。
ここまで悪ガキではなかったはず、とショックを覚えかけて気がついた。
コイツ、自分に面会人が来ていることに照れているのである。
蹴られた友達も、反撃するわけでもなく笑っているので、どうやらナットの照れ隠しの行動であることを彼も承知のようだ。
うーん、これも成長のワン・ステップなんだろうか?

先頭で白目を剥いてみせているのがナット