訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2008-07-27

近くて遠い(3日目)

四男の通う学校から、長女の息子が通う学校まで、直線で4キロほどしかない。
ところがその間にはまともな道路は無く、農地と雑木林がどこまでも広がっていて、車がやっと通れる程度の未舗装のあぜ道が、あみだくじのように走っているのである。
いくつもの丁字路で、すべて正しい方向へ曲がらないと、方向感覚が無くなってしまい、まったく逆方向へ走っていっても気がつかないということになる。
ここはGPSの指し示す方向を頼りに、慌てず、ゆっくりと車を進める。
2,3回悩ましいところがあったが、ほぼ最短距離で、めざす集落にたどり着いた。
そこは長女の家から50メートルほどの場所だったのだが、家の周囲の草が茂っていて、よくわからなかった。
ただ、そこから先の学校への道に覚えがあったので、まずは学校へと向かった。
学校へ着いて車を降りると、近くにいた女の子が「ナットは教室にいる」と指さしてくれる。
去年もここへは来ているので、僕のことを覚えていてくれたらしい。
クラスメイトを訪ねて来る外国人ってのは印象に残るのだろう。
教室へ行くとナットが出てきたので、ここでも「ドラえもん」を含む本を何冊かと、日本の雑誌をおみやげに渡す。
カメラを向けると友達がたくさん寄ってきて、肩を組んでポーズをとる。
先生が撮ってくれるというので、僕も子供らの中に入って、一緒に写る。
その写真からの推定で、ナットの身長はおよそ125センチといったところか。

学校を出て長女の実家に戻ろうとしたが、やはり茂った草のせいで家を見落としてしまう。
近所の家で尋ねたりして、うろうろしていると集落を抜けてしまった。
再び引き返して、えいっと、道なき道(と思った方向)へハンドルを切ったら、そこが長女の家だった。