訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2009-05-06

次女もビックリ!(9日目)

食事をしながら次女の現在の状況をいろいろ聞きだしてみる。
タイ人は地図を読むのが苦手なので、自分の住んでいる場所を特定することはできなかったが、空港の南のエリアに住んでいることは確からしい。
今の仕事は日系の電子機器メーカーで、携帯電話の組立なんかをやっているそうだ。
驚いたのは次の質問をしたときである。
「誰と住んでる」、と尋ねたのは、多くの場合、家賃節約のために友人と部屋をシェアすることが多いからである。
ところが、その答は「ボーイフレンド」!

冗談ではない。
幼い娘を親に預けて、自分は新しい彼氏と同棲は無いだろう。
もちろん、次女もまだ二十代前半なのだから、恋人がいてもおかしくはない。
しかし、今のありようからすると、娘が邪魔で親に押し付けたとしか見えないではないか。
「小さな娘をどうするつもりか? 父親がいなくて、母親にも捨てられたらかわいそうじゃないか」
すると次女は、近く彼とは結婚するし、結婚したら娘は引きとるつもりだと答えた。
本当か? と何度も念を押した上で、とりあえずはその言葉を信じることにした。
パソコンの画面で見せた娘の写真を本当に寂しそうに眺めていたし、娘のほうも母親の写真を悲しそうに見つめていたと伝えたときは、離れて暮らしていることを後悔しているふうだったから。
念のために、もしそれが嘘だったら承知しないぞと脅しておいて、その件は打ち切ることにした。

「そういえば、ランプーンの家で、妹も見かけなかったけど?」
「あの子も今は恋人と一緒にチェンマイに住んでいます」
妹はまだ17歳のはずである。
この早熟の連鎖が、いつまでたっても貧困から抜け出せない原因だと、どうして気づいてくれないのであろうか?
せめて中流家庭に嫁入りしてくれればよいものを、これが決まって、どっこいどっこいの貧乏野郎とくっつくのである。