アンダー・ザ・レインボー
イサーンでの初日は、午前中にチェンマイから飛行機でバンコク、コンケーンと乗り継ぎ、コンケーン空港で車を借りる。
レンタカーの窓口で前の客がもたつき、かなり待たされてしまった。
空港を出たら120キロ離れたボラブーへ向かう。
次男の通っていた学校へ立ち寄り、彼がこの春無事に卒業していることを確認。
次男の家へ行ってみると、仕事に出ていて留守だった。
このあと、シーサケートのホテルで長女と待ち合わせているので、ゆっくり待ってもいられない。
シーサケートまでは、さらに200キロ以上ある。
元気で働いているならいいか、ってことで、次男には会えないまま、すぐにシーサケートへ向かう。
昨年は日没後の雷雨の中を走りぬけた道だったので、明るいうちに出発できて安心していたのだが、逆にそれが油断になってしまった。
次男の家を出てすぐに道を間違えて、30分ばかり無駄に走ってしまう。
しかも、2度ほどスコールにあい、スピードを控えなければならなくなった。
このままでは待ち合わせ時間までにシーサケートに着けないかもしれない。
あせる気持ちを抑えつつ、途中で休憩することもなくひたすら東へ車を走らせていると、西日が差し出し、前方に虹が架かった。
まさに進行方向で、運転席からは虹のトンネルに向かっていくように見える。
(長女と六女はあの虹の真下で暮らしてる)
(今頃、あの子たちも頭上の虹を見上げてるかも)
非科学的なことを考えつつ走っていると、やがて雨も完全に止む。
シーサケートまでまもなくというところで、長女から電話がかかった。
待ち合わせの午後5時である。
「あと10分ぐらいで着くよ。ホテルで会おう」
さっきの虹を見たか、って尋ねたりは、もちろんしない。
レンタカーの窓口で前の客がもたつき、かなり待たされてしまった。
空港を出たら120キロ離れたボラブーへ向かう。
次男の通っていた学校へ立ち寄り、彼がこの春無事に卒業していることを確認。
次男の家へ行ってみると、仕事に出ていて留守だった。
このあと、シーサケートのホテルで長女と待ち合わせているので、ゆっくり待ってもいられない。
シーサケートまでは、さらに200キロ以上ある。
元気で働いているならいいか、ってことで、次男には会えないまま、すぐにシーサケートへ向かう。
昨年は日没後の雷雨の中を走りぬけた道だったので、明るいうちに出発できて安心していたのだが、逆にそれが油断になってしまった。
次男の家を出てすぐに道を間違えて、30分ばかり無駄に走ってしまう。
しかも、2度ほどスコールにあい、スピードを控えなければならなくなった。
このままでは待ち合わせ時間までにシーサケートに着けないかもしれない。
あせる気持ちを抑えつつ、途中で休憩することもなくひたすら東へ車を走らせていると、西日が差し出し、前方に虹が架かった。
まさに進行方向で、運転席からは虹のトンネルに向かっていくように見える。
(長女と六女はあの虹の真下で暮らしてる)
(今頃、あの子たちも頭上の虹を見上げてるかも)
非科学的なことを考えつつ走っていると、やがて雨も完全に止む。
シーサケートまでまもなくというところで、長女から電話がかかった。
待ち合わせの午後5時である。
「あと10分ぐらいで着くよ。ホテルで会おう」
さっきの虹を見たか、って尋ねたりは、もちろんしない。