付添
サコンナコンでは定宿のMJホテルに部屋を取り、一休みしてからカセサート大学へ向かう。
大学は郊外の空港よりさらに遠方にあって片道20キロ。
五女の寮の名前を聞いてはいたが、それを広大な敷地から探し出すのは大変なので、バス停にいた女子学生に声をかけて、携帯で連絡をとってもらう。
めあての寮はもう少し先で、道路沿いのコンビニ前を待ち合わせ場所に指定してきたとのこと。
この手法も慣れてきて躊躇せずに使うから、まるで無駄が生じない。
コンビニ前の空き地で待っていた五女は、挨拶を済ませたら近くの屋台まで走って行き、そこにいた友人を一人連れてきた。
今回の「保護者」らしい。
五女に限らず、この国の女の子は絶対に一人で男について行ったりはしないのである。
そのようなときに協力させられるのが、近くにいる友人。
この後、食事をするときも、ショッピングをするときも、終始三人で行動することになる。
邪魔者扱いするつもりはないが、僕と五女が筆談をまじえながらカタコトで話しているそばに座っているだけってのはけっこう退屈だろうと気の毒になる。
もっとも、食事を奢ってもらって本屋で欲しい本を買ってもらえれば、悪いバイトではないはず。
本当は二人きりのほうが気楽なのだが、この国で外国人と一緒に歩いている女の子がどう見られるかということを考えれば、五女のためにも受け入れざるを得ない。
当然、ホテルへ連れ帰るわけにもいかないので、例によってロータスのタイスキレストランへ直行である。
五女の現状には特筆すべきことは無く、むしろ、問題は後輩の六女であった。
今年大学に進学した六女とは、すぐに連絡をとる手段が無いのである。
そこで、五女に本人の奨学金と一緒に六女の奨学金も預けることにする。
六女の進学先はサコンナコンラチャパット大だと高校で聞いていたので、後日五女と連絡を取り合ってどこかで受け渡しをしてもらうという段取りである。
五女は携帯電話を持っているので、日本に帰ってから、その番号を六女に電子メールで知らせればよい。
二人は同じ高校に通っていた顔見知りなので、うまくやってくれるはずである。
大学は郊外の空港よりさらに遠方にあって片道20キロ。
五女の寮の名前を聞いてはいたが、それを広大な敷地から探し出すのは大変なので、バス停にいた女子学生に声をかけて、携帯で連絡をとってもらう。
めあての寮はもう少し先で、道路沿いのコンビニ前を待ち合わせ場所に指定してきたとのこと。
この手法も慣れてきて躊躇せずに使うから、まるで無駄が生じない。
コンビニ前の空き地で待っていた五女は、挨拶を済ませたら近くの屋台まで走って行き、そこにいた友人を一人連れてきた。
今回の「保護者」らしい。
五女に限らず、この国の女の子は絶対に一人で男について行ったりはしないのである。
そのようなときに協力させられるのが、近くにいる友人。
この後、食事をするときも、ショッピングをするときも、終始三人で行動することになる。
邪魔者扱いするつもりはないが、僕と五女が筆談をまじえながらカタコトで話しているそばに座っているだけってのはけっこう退屈だろうと気の毒になる。
もっとも、食事を奢ってもらって本屋で欲しい本を買ってもらえれば、悪いバイトではないはず。
本当は二人きりのほうが気楽なのだが、この国で外国人と一緒に歩いている女の子がどう見られるかということを考えれば、五女のためにも受け入れざるを得ない。
当然、ホテルへ連れ帰るわけにもいかないので、例によってロータスのタイスキレストランへ直行である。
五女の現状には特筆すべきことは無く、むしろ、問題は後輩の六女であった。
今年大学に進学した六女とは、すぐに連絡をとる手段が無いのである。
そこで、五女に本人の奨学金と一緒に六女の奨学金も預けることにする。
六女の進学先はサコンナコンラチャパット大だと高校で聞いていたので、後日五女と連絡を取り合ってどこかで受け渡しをしてもらうという段取りである。
五女は携帯電話を持っているので、日本に帰ってから、その番号を六女に電子メールで知らせればよい。
二人は同じ高校に通っていた顔見知りなので、うまくやってくれるはずである。