訪チャイ雑記

プラン・インターナショナルなどの援助事業を通じて知り合ったタイの子供たちを訪ね歩くチャイルド訪問旅行。その際の出来事などを書きなぐった、あくまで個人的な覚え書きです。万一、同志の参考にでもなれば嬉しいですが、責任はとれません。 質問等もコメントでご遠慮なくどうぞ。

2009-06-27

彼女の彼は、彼女

あと先を考えないことでは折り紙つきの長女であるが、彼女の家を訪ねたときのカミング・アウトには驚かされた。
まだ再婚しないのかと尋ねたときに、「私はレズビアンだから」と答えたのである。
17,8で結婚して、子供までいるというのに、何をいまさら???
聞けば、男にはもうすっかり愛想をつかしたのだと言う。
どうやら真性ではなく、男とは付き合いたくない、という気持ちから来る逃避行動に思える。

現在、付き合っている相手はバンコクに住んでいるということだが、どんな交際かというと、ただ電話で話すだけなのだそうだ。
一度、会いに来たことがあるそうで、写真を持っていた。
なるほど、ちょっと男っぽい恰好をしてはいるが、確かに女性である。
街のネットカフェで出会い系サイトを使って知り合ったそうだ。
タイの出会い系は、概ねまじめなものも多く、昔の日本なら学習雑誌の文通コーナーみたいなものである。
たまに事件も起きないわけではないが、ま、現段階では、反対したり、意見したりは逆効果であろうから、ここはしっかり理解していることにしておこう。

実は、この4日後には長女の実家にも立ち寄ることになっていた。
「両親には秘密にしておくね」って言ったら、「父さんも母さんも、言うことを聞かない娘に怒ってる」と言う。
ってことは、両親にはすでに告白済みということか??

おそらく、男性への不信感が無くなれば、また考えも変わるはずである。
宝塚にあこがれる女子校生みたいなものだろう、とも思うのだが、考えてみれば、タイの男なんて軽薄とイコールな連中ばかりである。
果たして、長女の目を覚まさせるカッコイイ男が、近い将来に現れるのであろうか?
それはそれで、極めて難しいような気もするのである。

2009-06-16

いま、タイにゆきます

今回でチャイルド訪問も15回目。
その間に、タイは急激な発展と深刻な経済危機、ツナミや旱魃といった天災から、いまだ続いている政治的混乱と、なかなか落ち着くことがないのだが、子供たちの家の貧しさだけは相も変わらず。
毎年この時期には、そろそろ来る頃と思われているのか、突然訪ねても驚かれることもない。
空港から村に向かう道中の景色も、ちょっと変わっただけでも気がつくほど、逆に記憶のまま変わらないでいるところのほうが多い。
気温や匂いといった空気、人々が話すことばや見かける文字など、日本とは大きく違うはずのものも、1年ぶりに出会うと、むしろ懐かしい。
指折り数えた1年間、「やっとまた来た」というよりも、「ようやくまた帰ってきた」という、完全に帰省気分である。
子供たちの家でただ寝転がることが一番の楽しみ、っていうのも、他人には理解し難いと思うが、田舎から出てきて、たまにしか帰省できない人になら分かってもらえるはず。

さて、仕事から帰ってきて、時刻はただ今午前3時になるところであるが、実は旅行の準備がまだできていない。
仕事にある程度のけじめをつけるため連日超過勤務で、とても旅支度まで手が回らなかったわけ。
1時間後には出て行かなければならないが、例によって、徹夜明けで飛行機に乗ることになりそう。
こういったあたりが何度訪チャイしても改善されないのはなんでだろう?

2009-06-12

タイ語手紙文例集

プランジャパンの現地語手紙文例集を訂正する目的で作った文例集が、累積アクセス数2000を超えた。
一度プランのメールで紹介されたときに集中したことはあったが、どうやら最近は検索サイトから紛れ込む人がいるらしい。
「タイ語手紙」で検索すると、結構な上位に表示されるらしいのである。
おそらく、ビジネス文書やラブレターに、タイ語手紙の文例は需要はあるのだろうが、こちらは小さな子供向けに簡単な挨拶程度を書き写すことだけが目的なのだから、多くの人にとっては役に立たないどころか、紛らわしい、迷惑な存在だろう。
プランタイランドは、すでに現地事務所を次々と閉鎖し、あとはチェンライとシーサケートを残すくらい。
すでにタイのチャイルド紹介は、ほとんど新規にはおこなわれていないし、タイのチャイルドを持つスポンサーも激減している。
もはや文例の追加も必要なさそうだし、引き上げたほうがいいのかも、と思いつつ、たまたま立ち寄った人をプランのサイトに誘導できるのなら、と考えないわけでもない。
もっとも、タイにハマった人にとって、タイでの活動を終えつつあるプランは、興味の対象外かもしれないが。

2009-06-05

新章スタート

忙しさにまぎれて書き込みが滞っていたら、いつの間にやら次の訪チャイが目の前に来ていた。
今年はさらに一日短くなった上に、深夜便ではなく午後出国となる。
都合、1日半の短縮というわけで、ますます駆け足の訪問になりそう。
救いは、バンコクの空港がようやく一本化されて、空港間の移動がなくなったこと。
プランからはまだ最終の確認連絡が来ないが、6月16日出国、19日現チャイ訪問の予定。

今回、ちょっと慌てたのが、パスポートの更新だった。
有効期限は今年の9月までだが、タイは6箇月の残存期間を入国の条件にしている。
ってことは、6月の訪タイにはパスポートを新調しなければならない。
まったく新しく作るわけではないので写真だけ持っていけば良いのであるが、旅行前に16000円の出費はイタい。
IC内蔵タイプになったけど、ゴツいページが増えただけで、使い勝手は悪くなったみたい。
このパスポートで、あと10年、タイに行けたらいいなあ。

2009-06-02

帰国(9日目)

次女を空港のタクシー乗り場に連れて行き、行列に並ぶ。
いつもならイライラするところだけど、先頭になったらサヨナラなわけで、できることなら何度でも後ろに並びなおしたい。
その間に何枚か写真を撮り、往復のタクシー代を渡す。
ついに順番が来て車に乗り込み、動き出したタクシーが見えなくなるまで見送った。
車中からずっと手を振っているので、ちょっと恥ずかしいけど、こちらも手を振る。
これで、すべてのスケジュールが終了、あとは日本に帰るだけである。

今回は久しぶりに長女に会え、新しい六女とも面会できた。
唯一、三女に会えなかったのは残念だけど、その息子には土産を渡せたので、まあまあの達成率だと思う。
その後の帰国は順調で、翌日から仕事に復帰。
旅の反省点などを検討しつつ、気持ちはもう、一年後の訪タイ計画に向いているのである。